当社が使用する新型コロナウイルス抗体検査キットは抗体保有の有無を確認する
研究を目的としたものであり、感染診断等の参考として使⽤できるものとなっております。
- 発熱や症状がある場合は検査を受ける事ができるか?
- 発熱や症状がある場合は検査を受ける事ができません。接触者外来・相談センターへお問い合わせ下さい。
- 抗体とは?
- 抗体は免疫グロブリンというたんぱく質で、体の免疫が作り出す免疫物質をいいます。抗体はIgG、IgM、IgA、IgE、IgDの5種に分類され、このうちウイルスの排除に主に関係するのが感染に反応し、産⽣される最初の免疫グロブリンのIgMとIgGです。
- 抗体検査で何がわかるのか?
- 血液中の新型コロナウイルスに対するIgMとIgGの2種類の抗体を調べます。それぞれの抗体の有無を調べるものであり、どのくらいの量の抗体があるかというものではありません。(現在感染しているかどうか調べるPCR検査、抗原検査ではありません)過去に感染していたかどうかをみるものとなります。
また、抗体がつくられるまで2~3週間必要である為、感染・発症していても抗体検査で陽性にならない場合があります。
- 抗体検査が陰性の場合、感染は否定できるか?
- 感染していない可能性は高いが、感染後抗体の上昇に⼀定の時間がかかる為完全に否定できるものではありません。
- 抗体が陽性の場合、もう新型コロナウイルスにかからないのか?
- 解釈としては、陽性の場合、既に感染していて抗体をもっている可能性が高いということです。陽性とはあくまでも、⼀つの検査結果であり、新型コロナウイルスの診断は抗体検査だけでは判断できないため、医師の判断のもと、保健所への受診をお勧めしております。
- PCR検査と抗体検査の違い
- PCR検査は今現在感染しているかを調べるもので、抗体検査は既に感染していたのかを調べるものです。
- PCR検査とは?
- 血液、糞便、気道分泌液、体液などの検体を⽤いて検査します。新型コロナウイルスにおけるPCR検査の場合、下気道にウイルスの量が多い為、痰などを採取して検査します。当社では、唾液や鼻から綿棒を⼊れ、鼻咽頭の粘液や細胞を採取し、検査します。ウイルスの遺伝子を増幅させ、感染しているかを調べる検査なので、結果が出るまでに数日かかります。
PCR検査は有⽤な検査法ではありますが、PCR検査は検体がコンタミしている(汚染されている)場合や検体量が足りないと正確性に欠けます。そのため、偽陽性、偽陰性が起こり得ます。従って、検査結果の判断は臨床症状、経過、画像診断等と併せて慎重に行う必要があると⾔われています。
- 感度、特異度とは?
- 感度とは、実際にコロナウイルスに感染している者を、検査で陽性と正しく判定する割合。特異度とは、実際にコロナウイルスに感染していない者を、検査で陰性と正しく判定する割合。どちらも高いほど、正確性があるということになります。PCR検査では、感度が高くて70%程度、特異度が99%以上とされています。